カーネリアン の基本情報

カーネリアン の鉱物説明

カーネリアン（carnelian）は玉髄（カルセドニー）の中で赤色や橙色をしていて、網目模様がないもののことです。
日本語では紅玉髄（べにぎょくずい）とも言います。
化学式はSiO2で、物質としてはシリカ（二酸化ケイ素）です。

名前の由来はラテン語で「肉」を意味する carnis に由来するとされますが、さくらんぼの果実や、新鮮、という意味の言葉から取られたなど、諸説あります。

主な産地はインドのグジャラート州、ブラジル等です。
宝飾用の宝石として使われるものですが、工芸品や彫刻の材料、印鑑や印章にも使われるなど幅広く利用されています。

縞の入っていない赤色のアゲートです。
このアゲートは眼石の隙間に層になって入ったりしますが、縞が入るとサードオニキスに分類されます。
色が赤く染まるのは鉄分の影響です。

通常は色が薄いために熱処理をして赤を強くします。
人類とカーネリアンとの付き合いは古く、インダス文明は、これを材料とするビーズを加工して繁栄をきわめたというほどのもので、歴史の古さだけでなく、その文明そのものの繁栄に直接関わるほどの影響力です。
メソポタミア文明からも装飾品が出土しています。

また、歴史上の偉人たちもこのカーネリアンに魅了された人たちが多くいます。たくさんの人たちが、この石で、自分の印章を作らせてきましたが、なかでも、マホメットとナポレオンが作らせていた、というのは有名です。
王や指導者クラスの人が重要視した石であるという歴史的背景を持っています。

カーネリアン の品質について

太陽光は変色の恐れがあるので避けて下さい。