キャッツアイルチル の基本情報

キャッツアイルチル の鉱物説明

鉱石は様々な過程を経て成立するものであり、その環境の違いで、どのような形にも変化します。
また、鉱石の中には、不完全に成立してしまったものが、高級な鉱石として扱われることもよくあります。
ですから、完全な成立でなかったとしても、価値のあるものは多く、むしろ、不完全な成立は可能性が低いので、その分希少価値が高くなる傾向があります。

その中でも、不完全に成立したのは、キャッツアイルチルです。これは、水晶からの進化形なのですが、水晶が完成するまでの間に、二酸化チタンが含有すると、完全には凝固しなくなります。
そして、凝固が阻害された結果、結晶がより明確になってきます。二酸化チタンの影響をかなり受けているので、その分、色は金色に近くなります。

また、光の入射ですが、鉱石の筋とは垂直方向に光が透過していきます。
これは、鉱石の中では珍しい現象です。多くの鉱石は、石の筋と同じ方向に光が抜けていくのですが、キャッツアイルチルの場合には、二酸化チタンが不完全に凝固した関係で、光が垂直に入射しているのです。

これは、ネコの眼球の光の反射の運動に類似しています。その影響で、キャッツアイルチルという名称になっています。このような光の減少が、鉱石の名称に反映されることはよくあります。

キャッツアイルチル の品質について

全ての浄化に適しています。